データでみる卒業生のすがた
(平成25年版同窓会員名簿から~47年の軌跡)
同窓会会員名簿からデータを拾い上げて集計してみました。何らかの傾向や分布がわかったように思えます。手作業のため多少の集計ミスはあるかと思いますが、お許し下さい。
八戸高専・工業化学科3回生/同窓会副会長 若狭 正俊(文責:若狭)
1)昭和43年(1回生)から平成26年(43回生:建設は41回生)までの卒業生は、6,371名。「平成25年版の同窓会会員名簿」に登載された者のうち、住所不明者や逝去された者を除く『登録在籍者』は、4,151名であった。
注】「登録在籍者」とは、同窓会員名簿の「自宅住所」欄に記載のある者。「実登録者」とは、連絡先が「帰省先等」の”所在地不確定者”を除外した者。
2)2年に一度の「会員名簿調査」により、約4,200名(65%)の勤務先や所在が確認されている。これが多いか少ないかは別としても、40年間の積み重ねの結果といえる。
3)例えば、1~10回のクラスでも70%近い補足率であり、卒業全180クラスのうち補足率50%以下は、40クラス程度である。また、「メールアドレス登録者」が650名ほどあることは、今後の同窓会運営にとっても貴重な連絡ツールとなりえる。
4)「住所不明」は2,200名程であるが、なかには個人情報の関係から自宅住所を不記載としている者もある。また、住所は不掲載ながら「携帯番号」のみ記載の者もおり、何等かの手段での連絡は可能と思える。
5)会員名簿の”自宅住所欄”が「帰省先他」になっている者は、約1,300名(20%)であった。「住所不明」の2,200名とあわせた3,500名を除く 2,800名が、連絡確実と想定される「実登録者」である。
6)「帰省先」に分類された者の内訳をみると、30歳ぐらいまでの者が約60%、33~42歳までの者が約30%となっている。このことは、高専卒業後進学する者や転勤等で住居が特定できなかったり、婚姻や新居を建てる前など定住先が未定の場合などが考えられる。
7)卒業生の地域分布をみると、実登録者2,800名のうち「青森県内」:54%(1,500名)、「東京・関東圏」:25%(700名)、「東海、関西圏」は7%(200名)となっている。 ちなみに、関東圏(540名)の多くは神奈川県(川崎・横浜)である。かつて、卒業生の8割方が県外に就職したものの、数年後にはUターンして地元に戻るケースが多くあったが、上記の分布がまさしくそれを現わしている。 最近は、勉学に励むべく進学志望が半数近くを占めるとともに、就職者の多くが相変わらず県外となってはいるが、いずれは地元に帰る者も少なくはないと思われる。
8)今年度(48回生)までの卒業生 6,704名、うち女性は 893名と全体の13%になっている。学科別では、工業化学・物質工学科が 590名と一番多い。又、46回生までの同窓会名簿によると、507名の女性が登録在籍者で、その8割(390名)が26回生以降の卒業生である。登録在籍者の地域分布では、「青森県内」が170名、「関東」が81名となっているほか、「帰省先他」が210名となっており、半数ちかくは地元在住と思われる。
9)平成25(2013)年11月に行われた学校創立50周年記念事業に向けての寄附金依頼が同窓会にもあり、卒業生に呼びかけたところ、約880名から 1,200万円を超える寄附があった。寄附金総額 4,800万円に対して約26%となり、母校の50周年事業に大きく貢献したといえる。卒業生 6,300名の14%、会員名簿在籍者 4,100名の22%、実登録者2,800名の32%である880名の方々が寄附されたことになり、この数を多いとみるか少ないとみるかは・・・?
全国の高専が同時期に創立50周年を迎える中、記念事業の寄附活動を行った学校のなかでは、ダントツの寄附額であったと聞いている。
注】法人等に関して、寄附金とは別に「協賛金(広告)」として、470万円の収入がある。
10)寄付者880名を卒業回別でみると、1~10回が最も多く380名:44%、次いで11~20回が230名:26%となっている。ちなみに、”50周年記念ホール”の『創立50周年記念事業寄附者芳名板』に記載された卒業生(個人:3万円以上の寄附者)は、182名でした。なお、「教職員」、「企業寄附者」として芳名板に記載された卒業生も多数(20~30名)おられるようです。
注】グラフは、同窓会評議会資料(2014.2)での集計値をもとに作成してありますが、(2015.7)現在では、897名から1,254万円の寄附となっております。