八戸工業高等専門学校

会長あいさつ

同窓会会長 舘山 勝(Z6)

 

~アナログからデジタルへ~

 

 2021年9月、行政サービスのデジタル化の遅れへの早期解消を目指して、「デジタル庁」が創設されました。スマホ普及率が90%を超え、マイナンバーカードに電子決済、デジタル通貨、デジタル書籍と、デジタル社会の実現に向けて、急ピッチで世の中が変わろうとしております。同窓会においても時代に合わせて効率的に運営するためには、アナログによる運営からデジタルへの変革が必須と考えております。

 一方、デジタル化の弊害として、高齢者のデジタルデバイドが問題視されております。幸いなことに我が北辰会会員は1期生においてもまだ70代後半であり、ワープロ、パソコン、インターネットと情報化社会を駆け抜けた会員がほとんどであります。加えて全員が工学系であり、問題は少ないと考えております。

 北辰会では、同窓会50周年の記念事業として2018年にHPの抜本改定を行い、これをプラットホームとして、同窓会運営のデジタル化を順次進めております。以下にこれまでの成果と、今後の予定について報告いたします。

<会費等のオンライン決済>

 会費や寄付等の支払いに関して、従来の郵便為替や銀行振り込みに代えて、HPからのクレジットカード払いを可能としました。また、これに合わせて世代別終身会費の設定を行いました。これらの施策により、例えば、施策導入前の平成28年度決算では、卒業生以外のOBによる会費納入者は僅か1名だったのに対して、導入後の令和5年決算では、OB納入者が114名に増えました。年度により若干差があるものの、会費徴収額が2~3倍に増加しました。

<会員ページの設置>

 HPに会員ページを設置しました。会員IDでログインすることにより、住所やメールアドレスの変更、自身の会費の納入状況の確認が出来るようになりました。利用者はまだ限定的ですが、周知されることにより郵送による住所確認などの事務手間の軽減が期待できます。既にHPの写真カレンダー機能により、会員による情報発信が可能となっておりますが、これに加えて会員ページには、会員同士の連絡ページや、総会や理事会・評議会資料などの公開ページも順次、設置していきたと考えております。

<会員名簿のデジタル管理システム>

 現在、同窓会名簿のデジタル管理システムの構築に着手しております。従前の名簿データに加え、オンライン決済時の入力データや、会員ページで更新された最新のメールアドレスを順次収集しております。メーリングリストの充実により、郵送によるイベント情報や会費徴収の依頼をメール配信に切り替え、郵送コストの削減を目指しております。また、名簿CDに代えて、会員ページから会員検索を行えるように改修する予定です。

 

 以上、国や企業が取り組んでいるDxには遠く及ばないものの、北辰会においてもデジタル化を進め、機敏に情報発信を行っていきたいと考えております。加えて、同窓会事務を引き受けて頂いている学校事務局の負担を軽減し、効率的かつ効果的な活動を目指したいと考えております。会員の皆様には、何卒、ご理解、ご協力の程、お願いいたします。